真言宗豊山派
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年中行事


春

だだおし常楽会彼岸会御影供仏生会恩徳会

夏

両祖大師誕生会うらぼん会施餓鬼会

冬

成道会陀羅尼会星まつり除夜法要修正会仁王会御修法

 

春
◆だだおし(修二会しゅにえ

イメージ 総本山長谷寺では、2月8日より7日間、罪障消滅ざいしょうしょうめつ、無病息災むびょうそくさい、万民豊楽ばんみんぶらく、国家隆昌こっかりゅうしょうを祈願する修二会が厳修ごんしゅうされます。
 この結願けちがんの14日の法会ほうえに「だだおし」と呼ばれる行事があります。寺伝によると、長谷寺の徳道上人とくどうしょうにんが、養老2年(717)病いにかかり、夢うつつの間に閻魔大王えんまだいおうより「お前は死んではならぬ、早く立ち返って西国霊場札所を開くように」とのお告げがあり、その時「閻浮檀金宝印えんぶだごんほういん」を授かったというのです。
 この宝印を参詣さんけいの善男善女の額に押し当てて、悪魔退散あくまたいさん、除災招福じょさいしょうふくを祈願し、邪鬼じゃきを追い払う加持祈祷かじきとうを修したところから「だだおし」の名があります。宝印の授与じゅよが終わる頃、赤々と燃えさかる大松明おおたいまつと共に、赤青緑の鬼がお堂の周囲を三回めぐり、梵鐘ぼんしょう、太鼓たいこ、法螺ほうらと僧侶の大乱声だいらんじょうが全山にこだまし、参拝者を興奮の渦にまきこんで、行事は最高潮に達します。
 大和に春を呼ぶ火祭りとして、総本山長谷寺の「だだおし」と東大寺二月堂の「お水取みずとり」は、並び称されています。

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◆常楽会(涅槃会ねはんえ

 お釈迦しゃかさまの入滅にゅうめつされた2月15日に行なわれる法会ほうえで、涅槃図ねはんずをかかげて報恩謝徳ほうおんしゃとくのまことをつくすところから「涅槃会」ともいいます。
 常楽会と、4月8日の仏生会ぶっしょうえ-花まつり、12月8日の成道会じょうどうえは、お釈迦さまの三大法会さんだいほうえとして重んじられています。
 お釈迦さまはクシナガラ城外で81歳で涅槃に入られました。涅槃とは、古代インドのニルバーナという言葉に由来します。煩悩ぼんのうの火が消された状態の安らぎ、さとりの境地きょうちを意味します。
 また、生命の火が吹き消されたところから、入滅、死去のこともいいます。
常楽会イメージ 常楽会はお釈迦さまの涅槃の情景じょうけいをわかりやすく説き、その徳をたたえた文章を読誦する「涅槃講式ねはんこうしき」が法要の中心になっています。2月14日夜半より15日にわたって修する長時間の法会です。通例は涅槃講式を修し、お釈迦さまの入滅の様子、荼毘だびへの悲嘆、涅槃の因縁いんねん、沙羅双樹さらそうじゅの遺跡ゆいせき、法会の趣旨などが、独自の抑揚をつけて唱えられます。
 お釈迦さまのご命日なので、そのお徳を偲しのび清らかな一日を送りましょう。

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◆彼岸会 ひがんえ

 彼岸は春秋の2回、春分の日と秋分の日を中日として前後各3日間、合わせて7日間をいいます。ご先祖さまやすべての精霊に感謝の気持ちをこめて、お墓参りや菩提寺ぼだいじの彼岸会に参加しましょう。
 彼岸とは悟りの岸という意味で、この世の迷いの岸-此岸しがん-から彼岸へ到るために、自らの行いを反省し、生きる喜びを感得かんとくする日なのです。それには六つの到彼岸とうひがんである波羅蜜はらみつの修行法しゅぎょうほうがあります。布施ふせ(精神的、物質的なほどこし)・持戒じかい(いましめを守る)・忍にん(たえしのぶ)・精進しょうじん(ゆるがぬ努力)・禅定ぜんじょう(心の安定)・智慧ちえ(真理を明らかに見ぬく洞察力)の実践をすることです。
 「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるように、春と秋の好季節に、これら6つを実践するため、清らかで澄みきった心になって仏の智慧ちえをみがき、素直な自分を発見する日にしたいものです。

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◆御影供 みえく

 真言宗の宗祖しゅうそ弘法大師こうぼうだいしは、承和2年(835)3月21日、62歳で高野山 奥の院でご入定にゅうじょうされました。今なお、すべての人々を済度さいどされているとの信仰にもとづいて、お大師さまの御影を拝して、報恩謝徳ほうおんしゃとくのために勤修ごんしゅされます。
 この法会は、観賢僧正かんげんそうじょうが、延喜10年(910)3月21日、東寺灌頂院とうじかんじょういんで初めて修して以来、今日まで真言宗の各寺院でお勤めされています。ご入定の日、毎月21日は、お大師さまのご縁日ですが、3月は特に正御影供しょうみえくといって、盛んに行われています。

◆仏生会 ぶっしょうえ

 4月8日、インドのルンビニーの花園で、お誕生されたお釈迦しゃかさまを祝う法会で、「降誕会ごうたんえ」とか、「灌仏会かんぶつえ」とも呼びます。わが国では、推古天皇14年(606)にはじまったといわれています。
 いまでは「花まつり」として、子どもたちを中心に年々盛大な慶讃けいさんの行事となっています。花御堂はなみどうという屋根を種々の花で飾ったお堂をつくり、その中に、お釈迦さまの誕生仏たんじょうぶつをおまつりし、甘茶あまちゃを灌そそぐ灌仏かんぶつの儀式を行います。また、白い象に乗った花御堂を子どもたちが引いたり、お稚児ちごさんが出たりなど、にぎやかにとり行なうところもあります。
 美しい花を飾り、清らかな心でお釈迦さまのお誕生をお祝いしましょう。

◆恩徳会 おんとくえ

 真言宗豊山派しんごんしゅうぶざんはの派祖はそ、専誉僧正せんよそうじょうは、慶長9年(1604)5月5日にご入寂にゅうじゃくされました。この命日に、ご恩徳おんとくに報謝ほうしゃするために営まれる法要です。
 私たちは『檀信徒のおつとめ』という教本で、弘法大師、興教大師、専誉僧正の三人の祖師に深く帰依きえし、報恩謝徳の誠を捧げて、三祖宝号さんそほうごうをお供えしています。

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