真言宗豊山派
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年中行事


春

だだおし常楽会彼岸会御影供仏生会恩徳会

夏

両祖大師誕生会うらぼん会施餓鬼会

冬

成道会陀羅尼会星まつり除夜法要修正会仁王会御修法

 

冬
◆成道会じょうどうえ

イメージ お釈迦さまは、29歳で悟りを求めて出家をし、6年間にわたる難行苦行なんぎょうくぎょうをつらぬきました。そのため、お釈迦さまは命を落とす寸前までやせ衰えてしまいます。苦行では悟りを得る事ができないことを知ったお釈迦さまは、尼連禅河にれんぜんがで沐浴もくよくをした後、村の娘スジャータの作った牛乳のお粥かゆで命を救われます。
 そして菩提樹ぼだいじゅの下に座り、悟さとりを得るまではこの座を立たない事を誓い、数日を経てついに悟りを開かれたのです。
 時に12月8日、お釈迦さま35歳のときでした。悟りを得ることを成道じょうどうと呼び、また、真理に目覚めた人をブッダ(仏陀)といいます。
 成道会は、お釈迦さまがお悟りを得られたことをお祝いして、12月8日に行われる法会ほうえです。お釈迦さまの行いをたたえ、その教えを学んで本来のあわただしさの中、自己を見つめるときを持ちましょう。

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◆陀羅尼会だらにえ

 真言宗の中興ちゅうこうの祖興教大師こうぎょうだいしさまは、康治2年(1143)12月12日にご入寂されました、その祥月しょうつきの命日に修されるのが、陀羅尼会法要です。
 この法要は、興教大師さまの教えに感謝するため、「論議ろんぎ」をおつとめした後、「仏頂尊勝陀羅尼ぶっちょうそんしょうだらに」を読誦どくじゅするところから、陀羅尼会といいます。
 「論議」とは、問答によって教義きょうぎを明らかにする法要で、僧侶の試験にあたるものとされています。その起源は平安時代の初め、興福寺の維摩会ゆいまえにさかのぼることができます。
 総本山長谷寺では、奥の院を陀羅尼堂だらにどうと呼び、興教大師さまをおまつりして、ここで毎年、陀羅尼会をいとなんでいます。
 また、地方によっては、収穫した穀物を、ほとけさまやご先祖さまに供えて報恩を念ずることから「報恩講」とも呼び、万物供養の行事としても盛んに行われています。

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◆星まつり

イメージ 人間は古来、満天の星を仰いで想像をめぐらし、神秘に包まれた数多くの神話や、伝承でんしょうを世界各地に生みました。
 星は、農耕とも深い関係があり、また、占星術せんせいじゅつという、五惑星(火、水、木、金、土星)や日・月などの色や動きで、個人の運命や社会の運勢を占う法が尊重されてきました。
 日本では、星信仰は奈良時代以前から陰陽道おんみょうどう、宿曜道すくようどうなどを通じて盛んになり、とくに北斗七星ほくとしちせいは寿命をつかさどるものとして、北辰ほくしんとか妙見みょうけんと呼ばれて崇拝すうはいされてきました。私たちは色々な星の下に生まれ、自分の星によって運命が変わり、運勢が変わるのが季節の変わり目であるともいわれています。
 このことから、真言宗では妙見菩薩みょうけんぼさつを本尊とし、北斗七星・九曜くよう・十二宮じゅうにきゅう・二十八宿にじゅうはっしゅくを供養し、災難消除さいなんしょうじょ、福壽増長ふくじゅぞうちょうを祈願いたします。
 この法要を星まつりと呼び、冬至や節分など、季節の分かれ目に行われています。

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◆除夜法要じょやほうよう

 除夜とは、12月31日の大晦日おおみそかの夜のことで「年越し」とも呼ばれています。
 一年の最後の晩に、過ぎ去った一年を反省し、新年の幸福を願う法要が、除夜法要です。
 除夜の行事は、家族が一年間無事に過ごせたことに対し、先祖をまつって感謝の宴を開いたことにはじまるといいます。この夜に追儺ついな鬼払い、あとには節分の豆まきの行事もいっしょに行われていたということです。
 除夜の鐘は、人間の持つ百八つの煩悩ぼんのうを除いて清浄しょうじょうな新春を迎えるため、その数だけ撞き鳴らすとされています。鐘は、107回までは旧年中に、残りの1回を新年に撞くなど、さまざまな方法です。
 この夜は一般に新年を迎える準備に忙しく「年を守る」といって眠らない風習があり、早く寝ると歳をとるといわれました。「年越しそば」は、そばのように細く長く生きることを願ったものです。

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◆修正会しゅしょうえ

イメージ 正月に修する法会なので「修正会」といいます。毎年、旧年を反省し、新年を祝うもので、正月1日から7日間、天下泰平てんかたいへい、万民豊楽ばんみんぶらく、仏法興隆ぶっぽうこうりゅう、五穀豊饒ごこくほうじょうを祈願して修する法要です。
 起源は中国の年始の儀式で、わが国では、称徳天皇の神護景雲2年(768)に始まり、真言宗では天長4年(827)正月、東寺・西寺において、七日間修法されたのに基づいています。平安の中期以降、諸大寺で一般に行なわれるようになりました。
 「一年の計は元旦にあり」といわれているように、希望に満ちた新年の第一歩は、元日、目をさましたらまず始めに、心身を清浄にして、神棚や仏壇に新しいお水(若水)をお供えすることから始まります。神さまや仏さまの前で誓いをたて一年の幸福をお祈りしましょう。
また、初詣では、修正会や新春祈願法会しんしゅんきがんほうえをしているお寺に進んでお参りしましょう。

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◆仁王会にんのうえ

 仁王会は、天皇即位の初めにただ一度行われたもので、斉明天皇6年(660)、一代一講大仁王会いちだいいっこうだいにんのうえが始めとされています。真言宗しんごんしゅうでは、弘法大師こうぼうだいしが弘仁元年(810)10月27日に国家豊安こっかぶあんを願い、高雄山寺たかおさんじにおいて仁王経大法にんのうぎょうだいほうを厳修ごんしゅしています。
 この法会ほうえは、仁王護国般若波羅蜜多経にんのうごこくはんにゃはらみったきょうを読誦し、仁王経法にんのうぎょうぼうを修して鎮護国家ちんごこっか、万民豊楽ばんみんぶらく(すべての国民が豊かにくらせるように、との意)を祈祷きとうするものです。
 総本山長谷寺では元日より7日間、管長猊下げいかご親修しんしゅうのもと、玉体安穏ぎょくたいあんのん(国民統合の象徴として仰ぐ天皇陛下がおすこやかであるように、との意)を祈念し、併せて世界平和、五穀豊饒を祈願する仁王会を厳修しています。
 祈願した御祈祷大札ごきとうおおふだは、お供物とともに1月16日、皇居において両陛下に奉献ぶごんの儀を行っています。仁王経法を修することは、鎮護国家を祈る密教の最大秘法とされ、後七日御修法ごしちにちみしほに準ずるものとされています。各寺院でも、正月中に修正会や諸祈願法要とともに、仁王会をあわせて修行しているところが多いようです。

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◆御修法みしほ

 毎年1月8日から7日間、国家の繁栄・安泰と玉体安穏ぎょくたいあんのん、万民豊楽ばんみんぶらくを祈って行われる真言宗の大法で、正しくは後七日御修法ごしちにちみしほといいします。
 もともとわが国では、弘法大師こうぼうだいしが承和元年(834)宮中で修されたのが始まりで、さまざまな変遷をへて、現在まで続けられています。
 近代になってからは、明治16年、廃仏棄釈運動はいぶつきしゃくうんどうの嵐をくぐりぬけて再興され、以後京都、東寺とうじの灌頂院かんじょういんで修されるようになりました。
 この大法要の大阿闍梨だいあじゃりをつとめるのは、真言宗の18の総本山・大本山の中から選ばれたかたです。法要では弘法大師が中国からもたらされたお袈裟けさ・五鈷杵ごこしょ・念珠ねんじゅなど、由緒ゆいしょあるものをもって修法します。
 真言宗が、ひとり個人の幸福だけではなく、広くあまねく国が鎮しずまるようにと祈ることを私たちは誇りとしたいものです。

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