ごえいか - イベント -

第61回全国奉詠埼玉大会(団体の部)大会経過報告 詠秀 田中妙和


 平成二十八年十一月十日、冬の息吹を目前に感じる寒さの中、晴れやかな日差しに秋の温もりが残る良い気候に恵まれ、第六十一回豊山流大師講全国奉詠埼玉大会が開催されました。会場は秩父霊場に近い埼玉県本庄市の「本庄市民文化会館」です。

 開場時間は午前九時三十分にもかかわらず、すでにたくさんの講員さんが開場を待っています。その人数は、なんと百支部、千二百人以上。関東を中心とし、全国各地から大勢の講員、檀信徒の皆さまにお集まりいただきました。


第61回全国奉詠埼玉大会(団体の部)風景写真1

 今回は田代弘興猊下が会場後方の入口から講員さんの間を通って入堂していただけるということでしたので、『総本山長谷寺和讃』と『真言みおしえ和讃』の二曲を入念に練習しました。皆さん狭いお座席でも、巧みに立行の所作をする姿は日々の研鑽の賜物でしょう。

真言宗豊山派管長・豊山流大師講総裁田代弘興猊下 風景写真3 『総本山長谷寺和讃』の一斉奉詠にて、真言宗豊山派管長・豊山流大師講総裁田代弘興猊下を大導師にお迎えし、開会式の法要が執り行われました。続いて新支部旗、永年支部褒賞、永年講員褒賞が親授された後、田代猊下から御垂示、豊山流大師講理事長星野英紀宗務総長からご挨拶をいただきました。

 開会式の最後に『真言みおしえ和讃』を一斉奉詠し、田代猊下をお見送りし、開会式は終了しました。

 いよいよ、登壇奉詠の始まりです。今大会の奉詠曲目は『宗祖弘法大師第二番御詠歌 無染』『宗祖弘法大師第三番御詠歌 常住』『総本山長谷寺弘法大師御影堂和讃・御詠歌 隠口』『興教大師鑽仰和讃』『総本山長谷寺五重宝塔和讃』の五曲です。今回から支部単独、複数支部合同の登壇は定員二十五名から二十名に変更され、全十四組の皆さまが単独、また、同じ地域の支部では支部連合などとして登壇されていました。頭人を任された講員さんが、緊張によって震える指先で鈴を振る姿を、会場全体で見守るような空気がとても温かく感じました。

 中には赤房、紫房、水房、白房の方が混在している支部もあり、ベテランの方が初心者を引っ張っていく良い関係性で支部が進んでいるのでしょう。

 また、奉詠後は飯野秀幸詠匠と川田澄生詠匠に、ご詠歌の説明も交えながら講評をいただき、皆さん真剣に耳を傾けていらっしゃいました。

 午前中は、全十八登壇中、七登壇まで。今年は詠歌研修所研修生と詠秀による奉詠を皆さまに聞いていただくため、昼食休憩に入る前に詠歌研修所研修生、昼食終了後に詠秀による奉詠を行いました。まずは詠歌研修所三十二期生(一年生)による『大師講第三番御詠歌 智水』、続いて詠歌研修所三十一期生(二年生)による『総本山長谷寺第一番御詠歌 海音』の奉詠が行われました。四名ずつの詠研生のお唱えが、残された研修期間でどれだけ個を磨き、力強いものになっていくのか楽しみです。

 その後の昼食休憩では、違う支部の皆さんが和気あいあいとお話をされていて、人とのつながりができていくことも、ご詠歌を続けていく醍醐味なのだと感じました。

 休憩後には、詠秀による『宗祖弘法大師第三番御詠歌 常住』の奉詠です。緞帳が上がり整然と並ぶ詠秀の中から、自分の支部の先生はどこかと探す講員さん、先生の名前をお呼びになる講員さんを見て、日頃先生と講員の皆さんがどれだけ信頼し合って練習をしているのかを見せていただけた気がします。

 緞帳が閉まった後も、鳴り止まない拍手の中、登壇奉詠の再開です。はじめの四登壇は単独・複数支部奉詠、その後の七登壇は合同奉詠でした。合同奉詠では、私達詠歌係の頭に合わせ、皆さん上手に助についていただき本当に感謝しております。また、どの講員さんも、日頃の練習の成果を存分に発揮され、登壇後は晴れやかなお顔をされていたのがとても印象的でした。

 すべての登壇が終わった後、亡くなられた同信の皆さまを思い『追善供養和讃・御詠歌 心華』を捧げて全奉詠が終了しました。閉会式では、ご法楽の後、全国研詠大会(個人の部)の賞状授与が行われ、各房上位三位の優秀な成績を残された皆さまが、練習の成果を喜び、堂々と表彰状を受け取っておられました。その後、豊山流大師講陶山義憲総本部長からご挨拶があり、『光明真言和讃』の一斉奉詠をし、皆さまの心がひとつになったところで、第六十一回豊山流大師講全国奉詠埼玉大会は閉会となりました。この一日が、講員さんにとってかけがえのない思い出となり、また次への練習の原動力になったことでしょう。


第61回全国奉詠埼玉大会(団体の部)風景写真2

 再来年は大師講創立七十周年の年を迎えます。来年の全国大会はお休みとなりますが、この日集まった皆さまが元気に七十周年記念の年に再会し、またご一緒にご詠歌をお唱えできることを願っています。

 最後に、大会に参加された講員、檀信徒の皆さま、指導と引率をしてくださった先生方、そして大会運営に尽力してくださった豊山流大師講総本部、埼玉教区本部の皆さま、詠歌研修所の研修生、埼玉県下の詠秀と仏教青年会の皆さまに心から感謝申し上げ、大会の報告とさせていただきます。



参加支部
常楽院 (東京都板橋区) 初 音 (東京都台東区)
総持寺 (東京都足立区) 良観寺 (東京都葛飾区)
九品寺 (東京都葛飾区) 善養寺 (東京都江戸川区)
円福寺 (東京都江戸川区) 円福寺第二 (東京都江戸川区)
圓勝院 (東京都江戸川区) 江戸川密蔵院 (東京都江戸川区)
東福寺 (東京都中野区) 世尊院 (東京都杉並区)
関戸観音寺 (東京都多摩市) 秋川大悲願寺 (東京都あきる野市)
即清寺 (東京都青梅市) 延命寺 (東京都小平市)
三光院 (東京都東大和市) 千手院 (東京都町田市)
光明院 (川崎市多摩区) 観音寺 (川崎市多摩区)
永寿院 (横浜市青葉区) 弘 楽 (横浜市緑区)
西福寺 (埼玉県三郷市) 草庵寺 (埼玉県三郷市)
清勝院 (埼玉県八潮市) 弘福院 (埼玉県越谷市)
定福院 (埼玉県久喜市) 延命院 (埼玉県杉戸町)
経蔵院 (埼玉県杉戸町) 寿徳寺 (埼玉県久喜市)
久喜清福寺 (埼玉県久喜市) 西蔵院 (埼玉県久喜市)
徳性寺 (埼玉県加須市) 西浄寺 (埼玉県加須市)
養性寺 (埼玉県北川辺町) 宝幢寺 (埼玉県加須市)
実相院 (茨城県五霞町) 実蔵院 (埼玉県所沢市)
不動院 (埼玉県入間市) 寶泉寺 (埼玉県所沢市)
埼玉四号詠歌研修会 (埼玉県皆野町) 応正寺 (埼玉県深谷市)
普門寺 (埼玉県美里町) 萬福寺 (埼玉県皆野町)
高淵寺 (埼玉県皆野町) 光明寺 (埼玉県神川町)
寿光寺 (埼玉県神川町) 貴 船 (千葉市稲毛区)
宝光院 (千葉県松戸市) 寿量院 (千葉県柏市)
富蔵院 (千葉県野田市) 清泰寺 (千葉市野田市)
満蔵寺 (千葉県野田市) 正延寺 (千葉県船橋市)
東学寺 (千葉県浦安市) 不動院 (茨城県那珂市)
大山寺 (茨城県城里町) 徳星寺 (茨城県古河市)
東光寺 (茨城県古河市) 金蔵院 (茨城県古河市)
普賢院 (栃木県栃木市) 満願寺 (栃木県野木町)
下野国分寺 (栃木県下野市) 正仙寺 (栃木県栃木市)
清滝寺 (栃木県鹿沼市) 高平寺 (栃木県岩舟町)
栃木第一 (栃木県栃木市) 覚性院 (栃木県足利市)
金剛寺 (群馬県安中市) 不動寺 (群馬県安中市)
圓明寺 (群馬県安中市) 信照寺 (群馬県安中市)
慈覚寺 (群馬県富岡市) 安成寺 (群馬県新田町)
退魔寺 (群馬県伊勢崎市) 法養寺 (群馬県伊勢崎市)
遍照寺 (群馬県館林市) 不動寺 (長野県須坂市)
高顕寺 (長野県須坂市) 浦佐千手院 (新潟県南魚沼市)
佐渡岬 (新潟県佐渡市) 不動寺 (福島県福島市)
金性寺 (福島県南相馬市) 宝蔵寺 (福島県南相馬市)
相馬安養 (福島県南相馬市) 無量寿会 (福島県郡山市)
山清寺 (福島県郡山市) 延命寺 (福島県郡山市)
龍蔵寺 (福島県白河市) 神宮寺 (福島県本宮市)
勝常寺 (福島県湯川村) 月光寺 (福島県柳津町)
会津常楽院 (福島県南会津町) 宝乗院 (愛知県南知多町)
利生院 (愛知県南知多町) 伊予教区本部 (愛媛県)
金剛頂寺 (高知県室戸市) 極楽寺 (高知県奈半利町)
清瀧寺 (高知県土佐市) 足摺山 (高知県土佐清水市)
参加寺院
威徳院 (福島県会津若松市)  

 

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お問合せ

豊山流大師講総本部

〒112-0012 東京都文京区大塚5-40-8
TEL/03-3945-3900 FAX/03-3945-0702
(土・日・祭日・その他仏教行事等で、長期お休みを頂く場合も御座います。予めご了承下さいますよう宜しくお願い致します。)