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令和5年度
豊山教養講座開講科目
及び講師紹介

①法話の考え方、作り方、話し方

  • 講師

    田中 宥弘 師(布教研究所常勤研究員)

  • 内容

    檀信徒や聴衆に響く法話には、作り方や話し方が大きく影響します。人前で話すことが苦手な人も少なくありませんが、ちゃんと準備を整えれば大丈夫です。法話は「上手に話すもの」ではなく「仏教を伝えるもの」です。どう準備をすればよいのか、どう法話を組み立てればいいのか、話材は何を使えばいいのか。法話に関するアレコレをお伝えします。

  • 開講日時

    6月12日(月)
    午前10時30分~午後2時30分

②仏・菩薩・明王たちの履歴-十三仏の尊格たち-

  • 講師

    倉西 賢亮 師(宗学研究所研究員)

  • 内容

    本講義は、仏・菩薩・明王など我々が普段供養礼拝する尊格たちの歴史的文化的背景を追跡し、深く知ることを目的とする。中でも、十三仏に配された尊格たちに焦点をあてる。

  • 開講日時

    6月13日(火)
    午前10時30分~午後2時30分

③真言宗の法衣

  • 講師

    三津田 辨範 師(事相研究所研究員)

  • 内容

    袈裟はお釈迦さまによって制定され、仏教がインドから中国、日本へと伝来する過程で、気候や慣習に合わせて衣が加わり、衣服から仏教徒の象徴へと変化してきた。本講座では真言宗の法衣について、特徴や成り立ち、逸話などを解説する。

  • 開講日時

    9月26日(火)
    午後1時~午後2時30分

④『お寺の掲示板大賞』に学ぶ
惹きつけるフレーズ例と掲示板の価値

  • 講師

    守  祐順 師(現代教化研究所主任研究員)

    江田 智昭 師(浄土真宗本願寺派僧侶)

  • 内容

    『お寺の掲示板大賞』は、現在最も多くのメディアに取り上げられる仏教系企画です。惹きつける言葉の例、なぜ掲示板大賞がうけているかなどを、対談型講義で聞き出します。また受講者の皆様がスマートフォンを通して質問しやすい環境も整えます。掲示板の価値再発見と、時代に即した企画とは何かなど、気づきの多い時間となりそうです。

  • 開講日時

    10月18日(水)
    午前10時30分~午後2時30分
    ※寺族の受講も可

⑤話すことが苦手な僧侶のための布教

  • 講師

    浦澤 真淳 師(布教研究所研究員)

  • 内容

    話すことが苦手な僧侶を対象に、法話以外の布教を紹介する。また、法話にも一歩踏み出し、少しずつでも話せるようになることを目指す。

  • 開講日時

    10月19日(木)
    午前10時30分~正午

⑥先徳に学ぶ Ⅰ.法住能化に学ぶ

  • 講師

    山口 史恭 師(宗学研究所常勤研究員)

  • 内容

    豊山第32世・智幢房法住能化(1723~1800)は、「学山豊山」の礎を築いた当代随一の碩学です。その業績は多岐にわたり、会合説の大成、長谷寺の学問奨励、大小乗・外道の研究、地蔵院流の相承、根来寺の復興、安心論による布教と、縦横無尽です。これらに通底する、法住能化の努力し続ける姿勢や、進取の気性について解説します。

  • 開講日時

    10月19日(木)
    午後1時~午後2時30分

⑥先徳に学ぶ Ⅱ.明治期の傑僧

  • 講師

    田中 康寛 師 (法会儀則専門委員会委員)

  • 内容

    明治期の「廃仏毀釈」によって、仏教界は壊滅的な打撃を蒙りました。この混迷を極めた社会状況のなか、我が派からも傑僧が輩出し、艱難辛苦を乗り越えて、現在の豊山派の骨格を形成していきました。権田雷斧・富田斅純・加藤精神・小野塚與澄といった先徳が残した著作は、教相・事相の両面にわたって、今なお、我々の道標となっています。そんな明治から昭和にかけて活躍した豊山派の僧侶にスポットライトを当て、先徳の事績を概観します。

  • 開講日時

    11月13日(月)
    午後1時~午後2時30分

⑥先徳に学ぶ Ⅲ.豊山悉曇史について

  • 講師

    青木 亮敬 師 (事相研究所常勤研究員)

  • 内容

    江戸期の梵字悉曇学は、慈雲尊者、澄禅、浄厳といった高僧らが積極的な研究と啓蒙活動を推し進めました。彼らの活躍があって、江戸期はこの学問が飛躍的に発展を遂げ、一大転換期を迎えます。その一方で、豊山長谷寺での悉曇学がどのような修学形態だったか詳しくわかっていません。江戸期後半、海如和上の存在もあって慈雲流悉曇が長谷寺へと流伝しますが、それ以前はどうだったのでしょうか。本講座では、長く埋もれていた豊山悉曇史について解説します。

  • 開講日時

    令和6年1月29日(月)
    午前10時30分~正午

⑥先徳に学ぶ Ⅳ.護持院隆光僧正によって導かれた豊山派の姿

  • 講師

    櫛田 良道 師 (宗学研究所研究員)

  • 内容

    五代将軍徳川綱吉の治世において将軍護持僧として活躍し、新義真言宗を隆盛へと導いた護持院隆光僧正の宗内外における足跡と人物像について紹介する。また隆光僧正により築かれた宗内組織は現在の豊山派にも大きな影響を与えたといっても過言ではない。元禄時代に生きた一人の僧侶を通して、私たちの宗派の歴史を再認識したい。

  • 開講日時

    令和6年1月29日(月)
    午後1時~午後2時30分

⑦現代に流行する瞑想~マインドフルネスの場合~

  • 講師

    品田 泰峻 師 (現代教化研究所常勤研究員)

  • 内容

    仏教の瞑想に起源をもってマインドフルネス瞑想は宗教色のない実践方法として、多分野に受容されている。その展開や内容を概観し、マインドフルネス瞑想がどのような性格のものか、どのような課題があるかを検討する。

  • 開講日時

    10月24日(火)
    午前10時30分~午後2時30分

⑧真言宗の戒名

  • 講師

    石井 祐聖 師 (法会儀則専門委員会委員)

  • 内容

    真言宗の戒名を取り上げ、構成・通則・選字といった基本的な心得と、故人にふさわしい戒名を考えるうえで不可欠なスキルについて、丁寧に解説する。特に今回は、著名人の戒名に注目し、人柄や職業を反映させる工夫を概観する。

  • 開講日時

    11月1日(水)
    午前10時30分~午後2時30分

⑨寺院運営における資金管理の重要性

  • 講師

    小沢 栄一 氏
    (第一生命保険株式会社 法人営業部 法人ソリューション営業課 法人渉外担当部長)

  • 内容

    代表役員であるご住職は、世間一般以上に一人の責任が重く、少子高齢化・葬儀多様化等の課題対応だけでなく、自身の健康面や長生きリスクにも備えなければなりません。また国の社会保障制度(公的年金・健康保険)のしくみを理解し準備することも肝要です。今回は「寺院運営」を持続的に安定させるための資産管理手法について、人生に4つあると言われる「生命寿命」「健康寿命」「資産寿命」「就労寿命」の視点からご紹介します。

  • 開講日時

    11月7日(火)
    午前10時30分~正午
    ※寺族の受講も可

⑩宗教法人法の基礎

  • 講師

    杉村 洋維 師
    (宗務所法律関係嘱託職員/ながの弁護士事務所弁護士)

  • 内容

    文化庁が公表している宗教統計調査(令和4年度)によれば、わが国には、宗教法人が約18万余存在しており、その全てが宗教法人法に基づいて法人となっている。宗教法人としての寺院を運営するにあたり、寺院関係者が知っておくべき法律は多数存在するが、本講座では、宗教法人の根拠法たる宗教法人法について、実務上の問題点を踏まえながら解説する。

  • 開講日時

    11月7日(火)
    午後1時~午後2時30分
    ※寺族の受講も可

⑪近代の鉄道と参詣 ―総本山長谷寺に注目して―

  • 講師

    星野 壮英 師
    (現代教化研究所研究員)

  • 内容

    近年、寺社参詣と鉄道についての論考が注目を浴びています。講座ではまずはそれらを参照し、近代における鉄道が参詣にもたらしたインパクトを確認します。その上で、総本山長谷寺と鉄道をめぐる物語を、実際の資料などを見ていただきながら紐解きます。先人たちがどれだけ長谷寺のことを大事に思って努力をしたか、知ることができると考えます。

  • 開講日時

    11月13日(月)
    午前10時30分~正午
    ※寺族の受講も可

⑫檀務の基本 Ⅰ.法事について

  • 講師

    榊  隆大 師
    (事相研究所研究員)

  • 内容

    特に初心の方を対象に、実際に法事を執り行うにあたって基本となる事柄を取り上げる。まず、法事の意義や成り立ちについて概観する。そして、法要の次第を紹介し、その作法について解説する。また、忌日表白や供養文等、具体的事例を挙げ解説する。

  • 開講日時

    11月20日(月)・令和6年1月30日(火)
    各午前10時30分~午後2時30分

    ※各回同様の内容を開講します。ご都合のつく日をお選びください。

⑫檀務の基本 Ⅱ.本堂の荘厳

  • 講師

    中  宣昭 師
    (事相研究所研究員)

  • 内容

    「本堂の荘厳~大壇・道場内陣の荘厳を中心に~」
    本堂を荘厳するために知っておくべき基本を解説します。また、少しステップアップした荘厳の仕方も紹介します。配布資料にはイラストや写真を多く用いて、ご自坊に帰って資料を見ながら、一人で荘厳ができるよう心がけます。

  • 開講日時

    11月21日(火)・令和6年1月31日(水)
    各午前10時30分~午後2時30分

    ※各回同様の内容を開講します。ご都合のつく日をお選びください。

⑫檀務の基本 Ⅲ.葬儀について

  • 講師

    多田 康雄 師
    (事相研究所研究員)

  • 内容

    真言宗における葬送儀礼の成り立ちや歴史などを踏まえて、実際の準備や現場での対応を紹介する。また、葬儀に関わる次第や引導作法について解説し、昨今の「一日葬」や「直葬」などへの対応策や、寺院を利用した「寺院葬」、また「自宅葬」の可能性などを実際の経験を踏まえて解説する。

  • 開講日時

    11月22日(水)・令和6年2月1日(木)
    各午前10時30分~午後2時30分

    ※各回同様の内容を開講します。ご都合のつく日をお選びください。

⑬護身法の展開とその意義

  • 講師

    粕谷 隆宣 師
    (宗学研究所研究員)

  • 内容

    護身法は行者が修法前に必ず行うべきもので、一座行法の基本である。その目的は、行者が修法のはじめに障碍を除き、身心を清浄にすることにある。結印・真言読誦ともに既知の作法であるが、深淵な解釈が付加されたその日本的な展開は意外と知られていない。本講座では教学面から護身法を解説し、あわせて先徳の口訣等を紐解きながら、今日の護身法の意義を考えていきたい。

  • 開講日時

    令和6年1月19日(金)
    午前10時30分~午後2時30分

※印刷用ファイルは、下記のリンクを開いてご利用ください。