おつとめ

 おつとめをする時は、必ず手を洗い、口をすすいで身を清め、念珠を左手にし、仏壇の前で姿勢を正しましょう。
 お灯明をともし、線香をつけ、合掌して、ていねいに三度礼拝します。呼吸をととのえて心を落ち着かせ、仏さまを仰ぎ見て、やさしく念珠をすり左腕にかけます。
 次にお経の本を両手でいただいてから開きます。お経は一字一句おろそかにせず、心を集中して唱えます。声は高すぎず低すぎず、長い時間唱えていても、のどに負担がかからないよう、同じ速さで読みましょう。息は苦しくなる少し前に、余裕をもって息つぎをします。お経本は、必ず手に持つか机の上に置いて読み、床にじかに置かないようにしましょう。
 お経を唱え終わったら、ふたたび念珠を両手にかけ合掌して、自分の願いを仏さまに心から祈ります。
 おつとめが終わったら、ていねいに三度礼拝し、静かに立ち上がり退室します。
 お灯明を消すことを、忘れないようにしましょう。

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観法

阿字観本尊 月輪本尊

 真言密教の瞑想法を「観法」と呼びます。「阿字観(あじかん)」や「月輪観(がちりんかん)」が代表的なものです。それらの進め方についての伝承は種々ありますが、「自己をみ真言密教の瞑想法を「観法」と呼びます。「阿字観(あじかん)」や「月輪観(がちりんかん)」が代表的なものです。それらの進め方についての伝承は種々ありますが、「自己をみつめる」「仏を観じる」「世界と自分はひとつ」と観じることを目的とします。
 禅宗では壁に向うなどして静かに瞑想しますが、真言宗では写真のような掛け軸(阿字(あじ)と月(つき))を本尊として行います。
 できるだけ静かな場所と時間を選び、姿勢を正して、安らかに坐ります。呼吸を整えて“ 阿字(あじ)”あるいは“ 月輪(がちりん)”に意識を集中し、心に留めます。この状態からこれらを徐々に大きくしていきます。(指導者に従って行うものですので、ここでの詳しい説明は省略します。)
 真言宗では、「阿字観」や「月輪観」などを実践し、自己を見つめ、仏を観じようとします。
 これらの「観法」は真言密教の重要な実践修行となっています。

写経

観法

 経文を写して、その功徳をいただくことを写経といいます。経文を一心に写していくうちに、次第に心が満たされ澄みわたり、書き終えたあとは充足感に包まれます。心をこめて、ていねいに書き写すことが大事です。
 写経の進めかたは、お寺や地域、また指導者によって異なりますが、ここでは『 般若心経(はんにゃしんぎょう) 』の一例を紹介します。
 まず、部屋をきれいにし、机に用具をととのえ、お香(線香)をたきましょう。
 次にお経を唱えます。『 懺悔文(さんげもん) 』・『 開経偈(かいきょうげ) 』を唱え、『般若心経』を 読誦(どくじゅ) するのが一般的です。
 続いて、実際に書写していきます。一字一字心をこめて書きましょう。ひとりで何枚書いてもよく、また少しずつ書いて1枚を仕上げても結構です。
 経文を書き終わりましたら、最後に願いごと(願文)を書きます。「為先祖代々菩提也」「家内安全」「身体健全」「学業成就」「心願成就」などです。
 最後に誤字・脱字がないか確かめます。あればその箇所に点を打ち、正しい字をその行の上または下に書きます。「 南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこうんごう) 」とお唱えして座をさがります。
 先にも触れましたが、お寺や地域によって作法は異なりますので、ご住職などの指導があればそれに習って下さい。

写経セット

写経セット

◆「写経セット」を購入希望される方は、(有) 豊山(ぶざん) までお問合せ下さい。

お問い合わせ先

(有)豊山

【TEL】03-3945-3555

【e-mail】buzan@io.ocn.ne.jp

【web】http://www.buzan.or.jp/ltd/

(土・日・祭日・その他仏教行事等で、お休みを頂く場合もございます。
予めご了承下さいますよう宜しくお願い致します。)

写仏

写仏

 仏さまのすがたを写し、その功徳をいただくことを写仏といいます。仏さまを描くとなると大変難しいことと想像しますが、お手本となる下絵がありますので、どなたでも安心して描くことができます。
 写経と同じく、一心に描くことで心が満たされ、澄みわたるような感覚になるのではないでしょうか。心をこめて、ていねいに描き写すことが大事です。
 写仏に必要な材料は、お手本となる下絵、筆(面相筆や蒔絵用の筆)、墨、硯、写仏に適した紙(下絵が写るもの)、クリップ、文鎮、などをはじめ、ご自分で必要と思われるものを準備しておきましょう。
 進めかたは、まず下絵図像に紙をのせ、上部2か所をクリップでとめます。(下絵をもう1枚用意できれば、それを見やすい所におき、見ながら描くとなお一層よいでしょう)
 写し始める個所は、特に決まりはありません。描きやすいと思う個所から始めます。ただしお顔は筆がなれたころに描くとよいでしょう。さらに目と 白毫(びゃくごう) (眉間にある円形の尊いしるし)については、最後に写している仏さまの「ご宝号」をお唱えし、心を落ち着かせてから筆を入れます。なお、手の動きによって紙を横にしたり、斜めにしても構いません。
(指導される先生によって、進めかたは異なります)

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